たかはるクラフトコーラ

「タチバナなんぞ、すっぱくて苦くて食えたもんじゃない」

——そう言われ続けてきた果実で、私たちはコーラをつくりました。

宮崎県西諸県郡高原町(みやざきけんにしもろかたぐんたかはるちょう)。この町の木は、タチバナといいます。日本に古くからある柑橘で、500円玉の裏にも、文化勲章にも使われている。それなのに、食べられない。

なぜその実でコーラをつくることになったのか。順を追って書きます。


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: PXL_20230325_003642759-768x1024.jpg

ふるさと たかはる を元気にしたい

「天孫降臨の地」と伝えられる宮崎県高原(たかはる)町。
人口減少の進むふるさと・高原を、地元の特産物で町おこしできないか。町が盛り上がって活気づけば、若者が返ってくるのではないか。
そんな代表の思いが、高原町の町木でもある『タチバナ』を生かした「たかはるクラフトコ―ラ」の誕生の原点でした。

コーラと言えば、もとは藥。

今や、コカ・コーラ消費量世界の200以上の国や地域で約19億杯(/日)と言われています。
世界を代表する大人気の飲料でありながらも、「歯が融ける」「糖質が高い」などヘルシーとは真逆のイメージをもつコーラ。しかし、コーラそのものは、もともと薬剤師が作ったドリンクで、コーラが初めて売られたのはアメリカの薬局でした。

40回試作して、それでも足りなかった

コーラはもともとは薬局で売られていた飲み物でした。
その考えから白砂糖を使わず、素材を吟味することにしました。

高原を盛り上げるように、地元の食材を使いたい。
その思いから高原町の農家やお店をあちこちまわり、素材を厳選していきました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: gpfd_8d13436e0b2120a0e5545f53da0d824d87544c3a-1024x678.webp
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88-2023-07-04-161032.png

現在「たかはるクラフトコーラ」に入っている高原の宝物は、
・和紅茶/岩佐製茶のゆるり
・和ハーブ(乾燥ヨモギ)/やました薬草店
・乾燥ゴーヤ/やました薬草店
・へべす/成合へベス園
です。

ほかにも、白砂糖を使用せず、「きび砂糖」と「てんさい糖」を使用。
それらを3種の選りすぐりのスパイスと共にじっくり煮立て、地元在住の料理研究家のおばあちゃんと試作を重ねること40回。でも何かが足りない・・・。

美味しくない訳ではないのです。特徴がない。記憶に残らない。味を説明できない。ひとつひとつは良い素材なのに、集めた結果はありふれた味でした。これではそもそも飲んでもらえないのではないか。何かこのコーラの特徴を象徴する、印象づける最後の決め手がほしいと思うようになりました。


導かれたのは、タチバナだった

「すっぱくて苦くて、食用になんてできたもんじゃない。」
そう言われ続けていたタチバナでした。

「タチバナ」と聞いてすぐにどんなものか思い浮かべられなくても、実はその姿を日々目にしているかもしれません。

タチバナは、日本にたった2つしかないと言われる「野生原種の柑橘類」のひとつです。古くから日本に自生している希少なミカンです。

初夏を彩る花として万葉集に数多く詠まれ、「垂仁天皇が『不老長寿の妙薬』として持ち帰るよう命じた。」と神話に伝わるタチバナは、現代では文化勲章や500円玉にもデザインされている、日本人と深い繋がりのある由緒ある柑橘です。

もちろん私たちは、この話を効能として受け取ってはいません。橘を口にしたからといって、何かが起こるわけではない。そうではなく、この果実が千年以上のあいだ、それだけ特別なものとして扱われ続けてきたという事実のほうに、意味があると思っています。

しかし、この小さなミカンはとにかくすっぱい。たまらなく苦い。
食用になんぞ、できたもんじゃない。長らくそう考えられてきました。


実際に小さなタチバナの実をひとたび齧ると、その瞬間、強烈な酸味と鮮烈な苦みが口中をほとばしります。と同時に、凛としたスパイシーな香気が立ち上り、まるで邪を祓うかのような清廉な空気があたりに満ちていきます。

とても小さく、種が多い果実です。

この強烈な酸味と鮮烈な苦みが、そのままでは食用にはならないタチバナが、特徴のない「たかはるクラフトコーラ」に他にはないスパイシーな風味を加えてくれたのです。タチバナにより独特のスパイシーさが生まれ、一度口にしたら忘れられない味になりました。地元の食材でつくったコーラの最後のピースは、高原町の町木「タチバナ」だったのです。


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_0898-1024x768.jpg

おすすめの飲み方

【基本の飲み方】たかはるクラフトコーラシロップ:炭酸水=1:4
【チャイ風に】あたたかい牛乳と割って
【エスニックスイーツ】アイスクリームにかけて
【変わりダネ】サラダのドレッシングや豚の角煮、BBQの鶏肉の漬け込みに。

この一本で渡せるもの

高原の宝物を集めた、一度口にしたら忘れられない「たかはるクラフトコーラ」。


このコーラを誰かに渡すとき、たぶん、少しだけ説明したくなると思います。タチバナという柑橘のこと。この町の木であること。

飲み物としておいしいかどうかは、飲んでもらえば分かります。でもそれとは別に、渡した人と受け取った人のあいだに、少しだけ話が生まれる。そういうものになったらいいと思って、つくりました。

この記事を書いている人たち
たかはるクラフトコーラ

たかはるクラフトコーラ

宮崎県高原町の町木である橘を使った、希釈タイプのクラフトコーラシロップです。日本古来の柑橘とスパイスで仕込んでいます。