高原町の町木であるタチバナが、地域の暮らしの中でどのように受け継がれているのか気になる方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、タチバナは今でも地域に残る貴重な柑橘ですが、かつてに比べるとその数は少なくなっています。今回、個人宅のお庭で大切に育てられてきたタチバナの実を収穫させていただく機会がありました。この記事では、収穫の様子やタチバナの歴史、そして今後検証してみたい風味の変化についてご紹介します。

タチバナは高原町の町木
日本に古くからある柑橘
タチバナは日本に古くから自生している柑橘の一種です。
『古事記』や『日本書紀』にも登場することで知られ、古来より親しまれてきました。現在スーパーで目にする温州みかんとは異なり、日本の歴史や文化と深く関わりのある存在です。
高原町では、その由緒あるタチバナが町木として指定されています。
卒業記念樹として配られていた時代
地域の方のお話によると、以前は中学校の卒業記念樹としてタチバナの苗木が配られていたそうです。
卒業を機に植えられた木々は、それぞれの家庭で成長し、長い年月をかけて実を付けるまでになりました。
しかし現在では、
- 植える場所の確保が難しい
- 管理に手間がかかる
- 高齢化による維持管理の問題
などの理由から配布は行われていないようです。
そのため、かつて植えられた木の中には伐採されてしまったものも少なくありません。
個人宅のお庭で実を収穫
地域の方のご厚意で収穫
今回収穫させていただいたのは、個人宅のお庭で長年育てられてきたタチバナです。
販売用として管理されている果樹園ではなく、地域の暮らしの中で残されてきた一本の木から実を分けていただきました。
こうした機会が得られたのは、地域の方々のご理解とご協力があってこそです。
50分で3,360gを収穫
収穫したのは、まだ黄色く熟す前の青い実です。
販売目的で栽培されているものではないため、
- 木が高い
- 足場が悪い
- 手の届かない場所に実がある
など、収穫が容易ではない場所もありました。
それでも約50分の作業で、合計3,360gの実を収穫することができました。
これは今回の収穫における実測値であり、今後の商品開発や試作に活用できそうな量となりました。

収穫時期によって風味は変わるのか
青い実の特徴
今回収穫した実は、まだ青い状態でした。
一般的な柑橘類では、未熟な時期ほど酸味や苦味が強く、果皮には爽やかで力強い香り成分が含まれる傾向があります。
そのため、青いタチバナからはフレッシュで青々しい香りが感じられる可能性があります。
熟した実との違いを検証したい
今後興味があるのは、収穫時期による風味の違いです。
一般的な柑橘で考えると、
- 青い実・・・酸味が強い傾向
- 熟した実・・・酸味が穏やかになる傾向
- 果皮の香りにも変化が生じる可能性
があります。
ただし、これは一般的な柑橘類の特徴から考えられることであり、今回のタチバナで実証されたものではありません。
実際に収穫時期を変えながら比較し、どのような違いがあるのかを確かめてみたいと思います。
クラフトコーラ原料としての可能性
高原町の素材を活かしたものづくり
チームにしもろでは、
- 橘果汁
- へべす果汁
- ゆるり茶葉
- 乾燥ヨモギ
- 乾燥ゴーヤ
など、高原町や宮崎県の素材を活かしたクラフトコーラづくりに取り組んでいます。
今回収穫した青いタチバナも、現在製造しているたかはるクラフトコーラの原材料として活用しています。これまでの製造経験から、青い実ならではの爽やかな香りや力強い風味を感じていますが、収穫時期によってどの程度香りや味わいに違いが生まれるのかは、まだ十分に比較できていません。
一般的に柑橘類は成熟とともに香りや酸味のバランスが変化するといわれています。タチバナについても、青い実の時期と黄色く熟した時期で風味にどのような違いが生まれるのか、今後も継続して観察しながら検証していきたいと考えています。
地域に残る木だからこその価値
タチバナは大量生産されている農作物ではありません。
むしろ地域の庭先や住宅地に残されている木だからこそ、その背景に物語があります。
卒業記念樹として植えられた木が実を付け、その実が新しい商品づくりや地域の魅力発信につながる。
その流れ自体が高原町らしい価値なのかもしれません。

よくある質問
タチバナはみかんですか?
柑橘類の仲間ですが、一般的な温州みかんとは異なる特徴を持っています。
タチバナは食べられますか?
食用可能な柑橘ですが、風味や利用方法は一般的なみかんとは異なります。
タチバナは高原町で多く見られますか?
以前は卒業記念樹として配られていたことから、地域に残る木がありますが、近年は伐採される例も見られます。
今後も収穫しますか?
収穫時期による違いを確認するため、機会があれば継続して観察・収穫していきたいと考えています。
まとめ
今回、高原町の町木であるタチバナの実を収穫しました。
地域の方のご厚意により、個人宅のお庭で育てられてきた木から約50分で3,360gを収穫することができました。
今後は収穫時期による風味の違いにも注目しながら、地域資源としてのタチバナの可能性について探っていきたいと思います。
地域の恵みから生まれる風味に興味のある方は、商品ページもぜひご覧ください。


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