土壌の化学性と土壌診断の基本を学びました

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今回は、「みやざき農業実践塾」の第5回研修で学んだ「土壌の化学性」と、土壌分析の基本的な見方について整理してみたいと思います。

栽培がひと段落したあと、次の作付けに向けて行う土壌分析。数字がたくさん並んでいて少し難しく感じていたのですが、それぞれの項目が持つ意味が少しずつ見えてきました。

1. 土壌分析ってどうして大切なの?

作物の栽培が終わったあとに圃場の土を採取し、分析に出すことで、今の土にどの養分が足りていて、逆に何が多すぎるのかを数値で把握することができます。

分析結果には、pH、EC、硝酸態窒素、CEC、交換性塩基、塩基飽和度、可給態りん酸、りん酸吸収係数、塩基バランスなど、さまざまな項目が記載されており、それぞれに作物ごとの適正な基準があります。

2. 覚えておきたい主な分析項目

① pH(ペーハー)

土の酸性・アルカリ性の度合いを示す数値です。

  • 多くの作物の適正範囲:pH 5.5〜6.5(弱酸性)
  • ※ほうれんそうは中性を好み、茶やブルーベリーは酸性を好むなど、作物によって好みが異なります。
  • 適正でない場合は、石灰質資材などを施用して調整します。

② EC(電気伝導度)

土壌中の水溶性塩類の総量や、電気の通りやすさを示す指標です。

  • 野菜の育ちやすい目安:0.5〜1.0程度
  • 値が大きすぎると肥料過多(肥料焼け)のおそれがあり、小さいと肥料不足のサインとなります。

③ 硝酸態窒素

植物が根から吸収できる状態になった窒素のことです。

  • 不足すると生育不良になり、過剰になると作物が徒長したり抵抗力が弱くなったりします。ECの値が基準値内であれば、硝酸態窒素もおおむね問題ないと言われています。

④ CEC(陽イオン交換容量)

ひと言でいうと「土の保肥力(養分を抱え込んでおく力)」です。

  • 砂丘未熟土では低く、黒ボク土では高くなるなど、土壌のタイプによって大まかな値が決まっています。数値が高いほど肥料持ちが良い土壌とされています。

⑤ 塩基飽和度と交換性塩基

CECという「胃袋の大きさ」に対して、カルシウム・マグネシウム・カリウムなどの交換性塩基がどれくらい満たされているかを示す割合です。

  • 望ましいバランスの目安は「石灰50〜60%、苦土10%、加里5%、全体で60〜90%程度」。
  • テキストにあった「人と一緒で腹八分目がちょうどいい」という例えがとても分かりやすかったです。

⑥ 可給態りん酸 と りん酸吸収係数

  • 可給態りん酸:植物に利用できる状態のりん酸です。
  • りん酸吸収係数:土壌がりん酸を吸着・固定する性質を表し、1500以上だと火山灰土壌と判定され、りん酸の効きが落ちるとされています。りん酸が多く含まれていても、この数値が高いと作物が吸収しにくくなるため注意が必要です。

⑦ 塩基バランス(拮抗作用)

2つの養分の一方が高すぎると、もう一方が吸収されにくくなる「拮抗作用」が働くため、バランスが重要です。

  • Ca/Mgの目安:4〜8
  • Mg/Kの目安:2〜5

3. 正しい土壌の採り方

せっかく土壌分析に出しても、サンプリングの方法を間違えると正確なデータが出ません。

  • 1カ所だけでなく、数カ所から土を採ってしっかり混ぜ合わせることで、圃場全体の平均的なデータを取得する。
  • できるだけ作物の細根が分布している場所を狙って採取する。

基本に忠実なサンプリングを心がけたいですね。

今回の研修を通じて、土の状態を数値で客観的に見ることの大切さを改めて実感しました。次の作付けに向けた肥料設計にしっかりと活かしていきたいと思います。

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