畑の作業を効率化するため、今回はご縁があってトラクターをお借りすることになりました。 お借りしたのは「HINOMOTO(ヒノモト)E172」。 初めて扱う機械ですので、教わった操作手順や注意点を、自身の備忘録も兼ねて整理します。
1. 足元のペダル

- 左足側(写真左):クラッチペダル
- ギアを入れるときや、動きを止めるときに踏みます。一番奥までしっかり踏み込まないとエンジンがかからない安全設計になっていることが多いです。
- 右足側(写真右):ブレーキペダル
- 2つ並んでいますが、通常は金具で連結して一緒に踏みます。
- その上にある白い小さなつまみが「駐車ブレーキ」です。ブレーキを踏みながらこれを引くと、ブレーキが固定されます。
- 片ブレーキ旋回のやり方
- 連結金具を外す: 左右のブレーキペダルを繋いでいる金属のプレート(かんぬきのようなもの)を外します。
- ハンドルを切る: 回りたい方向へハンドルをいっぱいに切ります。
- 内側のブレーキを踏む: 右に回るなら「右ブレーキ」、左に回るなら「左ブレーキ」だけをグッと踏み込みます。
- 旋回: 内側のタイヤがピタッと止まり、コンパスの針のようにそこを軸にしてクルッと回ります。
2. またがった中央のレバー

ここには走行に関する重要なレバーが2つあります。
- 主変速レバー(大きな黒いノブ)
- 自動車のシフトレバーと同じです。
1・2・3・R(後退)の位置があります。 - 必ずクラッチを踏んで操作します。
- 自動車のシフトレバーと同じです。
- 副変速レバー(右側の小さなレバー)
H(高速)L(低速)C(超低速:クリープ)を切り替えます。- 畑を耕すときは
LやC、道を移動するときはHを使います。
3. 座席の左右にあるレバー

- PTO変速レバー(中央寄り・「P」の表示がある方)
- 後ろの耕運爪(ロータリー)を回すためのレバーです。
1・2・3段とN(ニュートラル)があります。 - 走行だけするときは必ず
Nにしておきます。
- 後ろの耕運爪(ロータリー)を回すためのレバーです。
- 油圧コントロールレバー(左側の数字が書いてあるレバー)
- 後ろの作業機(ロータリー)を「上げる・下げる」ためのレバーです。
- 数字が大きい方へ動かすと下がり、手前に引くと上がります。移動中は一番上に上げておきます。
4. スイッチ周り

- メインスイッチ(鍵穴)
- 左に回すと「予熱」、右に回すと「運転(ON)」、さらに右で「始動(セル)」です。
- ヘッドランプスイッチ(鍵の左)
- ライトの点灯切り替えです。
- デコンプレバー(赤いボタンのようなもの)
- エンジンを止めるときや、バッテリーが弱くてエンジンがかかりにくい時に使います。
5. エンジン始動の手順(ステップバイステップ)
事故防止のため、必ずこの順番を守ります。
- 左足でクラッチを奥まで踏み込む(始動時の鉄則です)。
- 主変速レバーを「N(ニュートラル)」に入れる。
- ハンドスロットル(アクセルレバー)を少し引く(1/4程度)。
- キーを左(予熱)に回し、10秒ほど待つ。
- キーを右(始動)に回す。 エンジンがかかったらすぐにキーを離します。
6. 発進と走行
- クラッチを踏んだまま、 油圧昇降レバーを「上げ」に動かし、ロータリーを地面から浮かせます。
- 副変速レバーを「低(作業)」または「高(移動)」に入れます。
- 主変速レバーを「1(または2)」に入れます。
- 周囲の安全を確認し、 左足のクラッチをゆっくりと離します。
7. 耕うん作業(ロータリーの回し方)
畑に入り、実際に土を耕す際の手順です。
- 作業開始地点で一度停車し、クラッチを踏みます。
- PTOレバーを作業速度(通常は「1」)に入れます。これで後ろの爪が回り出します。
- 油圧昇降レバーをゆっくり「下げ」に倒し、ロータリーを土に接地させます。
- ゆっくりとクラッチを離し、前進しながら耕します。
8. 作業終了と降車の手順
- クラッチを踏んで停車。
- PTOレバーを「N」に戻し、 ロータリーの回転を止める。
- 油圧昇降レバーを「下げ」にし、 ロータリーを地面に接地させる。
- 主変速・副変速をすべて「N」に戻す。
- キーを左に回してエンジン停止。
- ブレーキロック(駐車ブレーキ)をかける。
初心者のための安全メモ
- パニックになったら: 両足を思い切り踏み込んでください。クラッチが切れて動力が止まり、ブレーキがかかります。
- バックする時: 必ずロータリーを「上げ」の状態にしてください。下げたままバックすると故障の原因になります。
お借りした大切な機械ですので、この手順を一つずつ確認しながら、安全に作業を進めていきたいと思います。



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